湘南OWS 2019 10kmの部で完泳しました

はじめに

この記事自体は完泳した後、すぐに書きました。大変だったけど、やっぱり忘れてしまうし面倒になってくるので。
10km OWSは、オリンピック競技のマラソンスイミングとして東京オリンピックの正式種目になっています。
オリンピック競技になるくらいメジャーな競技なはずなのですが、陸上のマラソンほど有名ではないので、それをアマチュアスイマーが泳いだらどうなるかという記事がなかなか見当たりませんでした。
2019年湘南OWSで体験してきたので、まとめます。(かなり長文です)
地図やロゴの写真は湘南OWSのサイトからいただきました。

当日のコンディション

  • 気温:29度
  • 水温:27.5度
  • 天候:晴れ

スタート前

夏用のタンクトップと短パンで出発。
電車遅延で7:45到着予定が、8:00過ぎに到着になった。
急いで着替えてワセリンとクラゲよけを塗る。

8:20エントリー締め切り、8:25荷物締め切りにギリギリで間に合う。

今年から時計がOKになったので、
右手にGARMIN Forathlete 35Jをつける。
GARMIN Forathlete 35Jはトライアスロン仕様ではなくランニング仕様なので、水没覚悟。
左手はCASIO F-91Wをつける。これもトライアスロン仕様じゃないけど、これまでの海練でも使っていたので安心感あり。

スタート前の練習はなし。少し触った感じ水温はかなり緩く感じた。

コース説明があるのですが、よく聞こえないのでこの写真をよく覚えておきましょう。

スタートから1kmまで

気づいたらスタート地点は、最後方の真ん中に位置づける。
数100m泳いでみてペースがかなり遅いことに気づき焦る。
1kmでのピックアップは困るので、ペースをあげるも前が混んでいてあげられなかった。Aブイを右手に見て通過。Bブイに行く前に顔を蹴られてゴーグルがズレる。一旦、そのまま進んでBブイを曲がったところで人が少なくなったので、
そこで背泳ぎでゴーグルをつけ直す。背面キックだったので少し足が攣りそうになる。
1回目の付け直しは失敗して海水が入ったので、再度付け直す。

GARMINは600mくらい?で1kmのバイブになったのであまり信じないように進める。
ゴーグル越しだと見えないので、CASIOの1000円(F-91W)の時計を信じて進める。1km20分の足切りには掛からず、大体16分ほどで通過した様子で少しホッとした。

1kmから2kmまで

BブイからCブイへは、ゴーグルの調子を見ながら進む。
本当にうねりが全くなくヘッドアップしなくても、まっすぐ進んでいることが確認できた。
3km60分のチェックに気をつけながらゆっくり目で泳ぐ。
CブイからDブイは太陽の光が射し込んで全く確認できず。
「50m程度前の人について行っては立ち止まる。」を繰り返す。
ここもうねりは無く。しばらくするとブイを確認できた。
右手の親指と人差し指の間が軽く痙攣する。
伸ばしたりしてみるが治る気配はなく腕は回るので気にせず泳ぐ。

あと7km

Dブイを回って、Aブイも回ったところで人もばらけて泳ぎやすくなってくる。うねりもなく
周囲に4-5人いることを確認しながら泳げる。この日は透明度も高く、魚もいたので結構楽しんで泳げた。
Bブイを右手に見たところで沖に出るのだが、目標物が発見できずに困る。
Bブイから3kmのボートやブイは距離もあるので正確には見えず、
シーカヤックのライフセーバーさんや江ノ島か富士山を見つつ周りにはぐれないように泳ぐ。
シーカヤックが両サイドにいるのがわかり、真ん中には江ノ島が見えるので安心して泳ぐと、
立ち泳ぎしている人の足が見えた。へっドップして見てると3kmの給水のビニールボートであることがわかる。
「3kmですか?」と確認すると「そうです。」と答えあり。OWSは人と話すことがないので、ほんの少しの会話でも助かる。
しかも、12歳くらいの少年だったので偉いなぁと感心する。ありがたかった。
沖もうねりは無く、給水ボートからも3.5kmの緑ブイが見える。うねりは無しかあっても膝程度だった。
3kmは9時54分くらいだった。あと8分で10時02分の足切りなのでギリギリだと感じる。

ここから先の地図はこれです。

あと6km

3kmからはあと何キロかの表記になる。例えば3kmの場合は、あと7kmといった表記になる。正確には船に旗が掲げられていて「7」って書いてある。
旗なので風になびいていると見えない。(大体は見えなくて、私の場合は9km地点の1しか確認できず。)
3km区間からは1Way区間に入るので、ヘッドアップで江ノ島が見えると外すぎ、ホテル街みたいなのが見えると内すぎ、江ノ島にかかる橋の前の白い建物を目がけて泳ぐ。
6.5kmの緑のブイを過ぎると船か赤っぽいブイを探すのだが見つからないので、気にせず白い建物を目指して泳ぐ。
しばらくすると大きめの船がいる。おそらく6kmの船だろうと勝手に考える。どうだろう?と思っていると赤いブイが見つかる。
それを右手に見て多分6kmなんだろうと思う。
時計を見ると10:16あたりになっていて、10時20分は過ぎていないのでペースは上げなくていいけど、余裕もないなと理解する。

あと5km

5kmのチェックポイント。たくさんの船がいる。どこがラインなのかわからない。しばらく泳ぐとRESCUEという黄色いブイがあることがわかる。
時計を見ると10時36分だった。6分あるので焦る必要はないけど、本当にあのブイを超えればOKなのか?
といった思いでブイを抜ける。給水ポイントで軽く水分補給する。
しばらく泳いで時計を見ると10時42分になっていて、止められていない。5.5kmの緑ブイも見えるので、緑ブイを左側に見つつ白い建物を目指して泳ぐ。
次の給水は8kmなので、そこまであと3kmと思いながら進む。

あと4km

白い建物を目印に泳ぐ。集団がどこからとも無く現れる。少しついていこうとするが方向が少し違いついていけない。
人の後ろを泳ぐのも結構難しいものだと実感する。小さな魚の大群や、たまにうねりを感じるものの体に痛みなどはなく、
このままのペースでいけば完泳できそうかなと思いだす。5.5kmの緑ブイは見えるが、沖に出てブイの左側に回り込む体力はなくなってきたので、ブイの左側をそのまま行く。

あと3km

あと4kmの船を過ぎると、ピンクのブイがありそれを過ぎると6.5kmの緑ブイが見える。緑ブイは人の高さ程度なのでうねりはあっても膝程度だと安心する。
6.5kmの緑ブイを目指しながら白い建物がだんだん大きくなっていることがわかる。
3kmの船を左手にピンクブイを右手に進む。まだクロールはできるが腕がだいぶだるくなる。海水の透明度が低くなり、底が見えなくなる。
時計を見ると11時24分すぎになっていて、ペースが落ちてきていることがわかりガクッと落ちないように、少し飽きてきたので、集中力に気をつける。
集中力が無くなってきて6km地点の印象が薄い。1km距離を間違えていたらアウトだなと思いつつ集中力を高める。
あと3kmで、3km泳は練習で何度も泳いだことのある距離なので、ゆったりと大きなストロークを意識して進める。

あと2km

ピンクブイと船の他にボートがあり、給水する。「あと2km〜」という声に「はいー」と答える。
給水していた他の方が、「青いブイ?」「どれ?」って聞いていた。
計算が間違っていなかったのだとホッとした。時計を見ると11時48分頃のように見えた。
だいぶ疲労感が出てきて、もう2kmかという思いと、あと500mで前回ピックアップされた、8.5km地点かと思い出す。
まだ腕は上がるのでクロールを続ける。ここまでくると江ノ島が大きすぎて視界に入らなくなる。
白い建物を目指すとショートカットになりそうで、江ノ島側を見ると人がいるのでついて行こうと思ったが、速くてついては行けなかった。ここでシーカヤックのライフセーバーから初めて「もっと右(陸側)」と指示された。
先頭集団はゴールしているなぁと思いながら泳ぐと青いブイが見えた。8.5kmのブイだと気づいて、自己最長記録になると思った。

あと1km

8.5kmの青いブイを通過して、前を見ると目印は見えず両サイドにシーカヤックがいた。
また白い建物を前方に見ながら泳ぐ。しばらく泳ぐと船が見えてきてハッキリと「1」と書かれていた。
時計を見ると12時12分となっていてだいぶペースダウンしていることに気づく。
9kmの船を左手に見ながら、泳ぎ続けるが両腕がだいぶしんどくなってきている。
白い建物は模様が分かるくらいの大きさになっている。江ノ島はデカすぎて明らかに方向違いだった。
あと1kmなのはわかったが、どっち方向に泳いだら良いのかわからず、ヘッドアップすると両サイドにシーカヤックがいた。
何を思ったのか左側(海側)のシーカヤック沿いに泳ぐ。
シーカヤックのライフセーバーに聞くと黄色のブイを目指してと言われた。しかし、パッと確認できず、首を傾けるとライフセーバーの向こうに黄色いブイがあるのがわかった。

あと500m 黄色の樽ブイを回る

黄色いブイを目指して泳ぎ、右手に見ながら回ると岸が見えた。ここまで基本的に江ノ島と白い建物を目印に泳いできたので、この先にどうすればいいのか悩む。左サイドにシーカヤックがいるたのでそれ沿いに泳ぎつつゴールっぽい灰色の建物を目指して泳ぎ続ける。
距離にすると多分500mくらいだと思うが、途方もなく長く感じる。
岸に向かっての流れはなくあまり進んでいるような気にもならない。
なぜかここに来て「ダメかもなぁ」という弱い気分になる。時計を見ると12時28分頃になっていて、その割にはようやくゴールっぽいものが見える程度で、先が遠く感じた。
あと4分でつけるような距離でないと考えつつ、とりあえず泳ぐ。
だいぶ腕がだるくなってきていて、平泳ぎも入れながら進める。この辺で足がついたらいいなと思って試してみると足がついた。
けど、まだ歩けるほどではなく仕方なくもう少し泳ぐことにした。
最後は波に乗ってゴールした。2分くらいはみ出してゴールしていることに気づいた。

結果

3時間32分でゴール
制限時間から2分ほど過ぎたが、10kmをなんとか完泳した。

反省

6km-8kmの区間を潮の流れがよくペースアップできた区間だったと思う。
完泳を優先して温存したので、今回は仕方ないと思う。
次回があるかわからないけどペースアップできればペースを上げたいと思う。

豊富

来年は出るかわからないけど、海のコンディションがすごい大切で水着よりもそちらの方が重要だとわかった。
トライスーツ でもいいから上下あるものが良さそう。
OWS用の水着は着づらい上にイマイチ泳ぎやすくなかった。

参考

今回はこの水着で出ました。

でも、もう売っていないので、こちらでしょうか?

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